
家を建てるなら小便器が欲しいと常々思っていましたが、いざ家の間取りを考えてみると、小便器のスペースがなく、諦めようかと思っていました。
ところが、風呂場の脱衣場の扉をつける都合上、どうしてもうまくいかないところがあり、どうしてもトイレが無駄に大きかったり無駄なスペースが空くので、だったら、小便器をつけようということで小便器をつけることにしました。
結論としては、男性用小便器は大正解!なんたってトイレが清潔です。
もし、新築注文住宅を立てるに当たって間取りスペースに余裕があるのなら、是非検討されることをおすすめします。
いや、強くおすすめします。
男の子がいる家庭で洋式便器は掃除が大変
男の子がいる家庭の場合は特に洋式便器は掃除が大変ですよね。
そもそも男性が洋式便器で立ったまま用を足すのは難しいです。
見えてなくても飛び跳ねてしまっていますので、汚れが目に見える見えないにかかわらず拭き掃除は必須です。
ましてや男の子がいると、便器の横に小便の水たまりが・・・なんてことはよくある話です。
新築注文住宅なら、床は掃除がしやすい素材がおすすめ
だから、新築で家を建てるならトイレの床は掃除がしやすい素材がおすすめです。
我家は、タカラスタンダードのパネルを下とサイドに貼りました。
タカラスタンダードですから、もちろんホーローです。
最高に掃除は楽です。床のパネルと再度のパネルの間はどうしようもありませんが、それ以外の所は、少々汚れていても、簡単に汚れを拭き取ることができるのです。
色んなメーカーから似たような製品はあるのですが、例えばTOTOの製品なんてビックリするくらいの価格です。
それと比較すると比較的安価です。まあ、それなりの価格はしますが、でも、入居後の生活を考えると絶対的におすすめしたいところです。
欠点は、冷たいところです。冬は、裸足では立てないくらいに冷たいですが、マットを敷いたりスリッパを履けば問題ないです。
とにかくトイレは毎日でも掃除をしたい場所ですし、何より清潔にしておくには難所です。そのためにも少なくとも床は、クロス張りなどではなく、少々高くついても拭き掃除しやすい素材にしておくことがいいでしょう。
これで、掃除は楽になるわけですが、でも、できればなるべく掃除の回数を減らせるようにしたいところです。
トイレを汚れさせない決定打は男性用小便器

トイレを汚れさせない、その決定打が男性用小便器です。
これがあると、トイレの汚れ方が全く違います。
当たり前ですが、男性用小便器があると男性が小便をする時は小便器を使います。
ですから、通常の洋式便器で小便をする機会が極めて少なくなるのです。すなわち、汚れにくいのです。
加えて、家族が多くて誰かがトイレに籠もっていたとしても、男性の小便なら小便器の方で用を足しますし、男性の小便は早いですから、トイレの待ち行列も減るのです。
ですから、もし家族が多い家庭で男性用小便器を設置するのなら、洋式便器と同じトイレ内ではなくて、なるべく別の個室にしておくことをおすすめします。
我家のトイレの待ち行列が大幅に減ったのは間違いありません。
男性用小便器の話に戻りますが、これでもまだ外にこぼすことがあります。
普通に考えればあり得ないんですが、横の壁まで汚されていることがあります。
男性なら分かると思いますが、前を狙って小便をしたとしても、何故か横に飛んでしまうことがあります。そのため、子供が洋式便器で小便をすると、横に水たまりができることがあるのでしょう。たぶん。。。
でも、小便器の場合は、ある程度便器に寄ってに立てば、横に飛んでも便器の横の壁がブロックしてくれる筈です。しかし、横の壁まで汚れている・・・
どういうことなのか、ちょっと後ろから観察してみたら、子供が用を足す時に思ってたより便器から離れて立っていたのです。
だったら・・・ということで、ある対策を講じると、それもかなり解決しました。
それは、男性はよくご存じだと思いますが、公共の便所でよく書いてある「もう一歩前にすすでください」というものです。
要は、便器に近づければ近づくほど外れる可能性が減るわけですから、もっと前に立たせればいいのです。
どうすればいいかというと、結構簡単でして、便器の下に敷くマットを便器にできるだけ寄せておくだけです。
マットがあると、そのマットの上に立たないと何となく落ち着かないものですから、その上に立つようになるのです。そのため、子供も便器に近づくようになるようで、それ以来、明らかに横に外しているな?というようなことは減りました。なくなってはいませんw
もちろん、手前にこぼれるという公共の男子トイレによくある風景もありません。
余談ですが、大人の男性でも小便器はとてもありがたいものです。我家は2階にだけ小便器を取り付けたのですが、1階にもつけなかったことを大変後悔しているくらいです。
とにかく用を足しやすいのです。横に飛びはねる心配はいらないし、そもそも下向きではなくて前方向に用を足せるというのはとっても楽です。
理由はあえて書きませんが、特に朝は小便器!最高~!!!と叫びたいくらい小便器はありがたい存在です。
男性の比率が高い家族であれば、是非男性用小便器を検討することをおすすめします。本当に、最高です。
「うちは男も座って小便をしてもらうから大丈夫!」と言う女性もいらっしゃるかと思いますが、朝の寝起きに座って小便するのはとても困難です! 理由は男性に訊いてみてください。( ◠‿◠ )
男性が座って小便をするというのは、女性が考えているよりは難しいんですよw
小便器でも飛び散るという意見もありますが、上述したように正しく使うとさほど飛散しません。まあ、子供はそれなりにやらかしますが・・・
水がたまっていないので、その水にはねて飛び散ることはありませんし、小便が飛ぶ距離がとても短いので跳ね返りにくいのです。
実際に、半ズボンを履いて小便をしても、通常の大便器ですと脚に飛んでくることはよくありますが、小便器ではほとんどありません。全くないとはいいませんが、下に敷いたマットを時々洗う程度十分な印象です。
従って、汚れ方は小便器の方が圧倒的に少なく、掃除はラクラクです。
便器が2つになって掃除が面倒という点においても、確かに便器の数は増えるのですが、男性が大便器で小便をする時と比較すると汚れ方が全く異なりますから、とても簡単です。
大便器で小便をしている場合、便器と床の境目のところに小便が染みこんでしまって、掃除をしたくてもできない状況になりかねません。その点、小便をする男性がいなくなると、そんな可能性もなくなります。
とにかく、汚れ方が全く違うのです。
とはいえ、小便器ならではの問題もなくはないです。
小便器は、使用後に水を流しますが、あれだけだとやはり綺麗にはなりきらないのです。便器全体に水が流れるわけではないので、そういう箇所に付いた小便でどうしても汚れてきます。
加えて、大便器と比較して、小便器は水の流れが速いので、汚れが取れきれないということもあるのでしょう。
1回だけなら問題ないでしょうが、何回も繰り返すと流しきれない小便が残るようで、数日掃除せずにいると、夏場などはそれなりに臭いが発生してはきます。
なので、便器自体の掃除の頻度は大便器とあまり変わらないと思っておいた方がいいかもしれません。
男性用小便器を設置するスペース
小便器を設置する為のスペースとしては、半畳あれば十分です。
我家は半畳スペースに設置したので、写真のような状態になります。周りを囲んでいるのがタカラスタンダードのパネルですから、拭き掃除も楽々です。
ちなみに、横壁に小便をかけられたことがありますので、パネルは床だけでなく3方を囲んでおいた方が無難ですw
大人だけの家庭や、幅の広いスペースなら床だけでも十分かとは思います。
なお、半畳だと手洗い場をつけるのは難しいですから、手洗い場付となると最低0.75畳は欲しいところですね。
我家の場合は、すぐ近くに洗面所があるので、それでいいか・・・ということでつけなかったのですが、手洗い場がないと言うことは、掃除用のブラシの置き場などもなく、今は隣の通常の洋式便所のトイレからブラシを持ってきて掃除をするという、やや面倒臭いことをやっています。
といっても、たまにしか掃除をしないのでさほど問題にはなっていませんが・・・
理想的に考えれば、手洗い場があった方がいいでしょうが、現実問題、半畳のスペースを確保するだけでもなかなか大変なので、その辺は妥協することも検討しながら検討してみてはいかがでしょうか。
男性用小便器の価格
小便器の価格自体は、さほど高価ではありません。
ただし、水洗のボタンを手動にするか自動にするかで価格は変ってきますし、我家のはリクシル製ですが、TOTO製はやや高めです。
床置きタイプと壁掛けタイプがあるが壁掛けタイプがおすすめ!
小便器には、床置きタイプと壁掛けタイプがあります。
床置きタイプは配管が床にあり、壁掛けタイプは壁側に配管がきますので壁掛けの場合、壁厚が必要となり若干壁を厚くする必要がある場合もあるようです。
便器の後ろ側の壁だけを配管分手前に出すようです。公共の男子便所だと、便器の奥が、ちょっとした物置みたいな感じになっているのをよく見かけると思いますが、あんな感じですね。その分、トイレの個室としてのスペースは減りますが、どうのみち立っているだけですから、そんなに広くなくても大丈夫でしょう。
おすすめは、壁掛けタイプです。壁掛けタイプは便器自体を床から浮かせることができるため、拭き掃除はしやすいですし、便器の下にマットを敷くことができますので、掃除のしやすさ、汚れにくさなどの点で浮いてるタイプの方がいいように思います。
上述しましたが、トイレマットを前の方に敷くことで、小便をするときの立ち位置を前の方に誘導することができ、小便が横や手前に飛び散る可能性を大幅に逓減できるのです。
そして、これは小便器だけではありませんが、床置きタイプの場合には床と便器の境目の掃除が難しいものです。一旦汚れてしまうともうどうしようもありません。
これは男性の小便が染みこむのが最大の原因でしょうから、男性が小便をする小便器は壁掛けで掃除をしやすくしておいた方がよさそうです。
実際に使ってみた感想としても壁掛けタイプにして良かったと思いますので、スペース的に問題なければ壁掛けタイプの小便器をおすすめします。
余談ですが、コストコの男性用小便器は床に埋め込まれているのですが、あれはあれでいいなぁ~と思います。特に、便器からこぼれた汚れの掃除がしやすそうです。タイル敷きで床に水を蒔いて掃除ができるのなら尚更ですよね。
個人宅で床に水を蒔いて掃除をするようなトイレは、最近の日本では殆どないでしょうけど。私が子供の頃にはまだまだそういうトイレが至る所にあったように記憶していますが・・・
男性用小便器だけなら実質5万円位あれば十分
壁掛けと床置きの価格差はほとんどありませんが、家の構造上どちらかしか選べない可能性もあります。我家は当初は下置きタイプという話になっていたのですが、配管的に壁付の方がいいという話になって、希望通り浮かせることができました。
それで、トータルコストですが、まず、便器本体の価格ですね。これが手動洗浄タイプなら10万円しません。定価で7~8万円程度です。
自動洗浄だと5~10万円以上上乗せされると思っていた方がいいでしょう。
最も安価な自動洗浄タイプなら10万円弱です。個人的には手動洗浄で全く問題ないと思いますが・・・自動タイプはセンサーの故障とかがありそうですから、できるだけシンプルなタイプに我家はしました。
当然値引きがありますから、手動洗浄タイプなら5万円もあれば買えるのではないかと思います。ただし、その他の費用がかかります。
最も安価にするなら、大便器と同じ部屋に設置すれば、配管費用くらいでしょうが、家族が多いのなら、上述したように別けておいた方が何かと便利でおすすめです。
ところが小便器専用の部屋となると、壁、壁材や建具などの費用がかかってきます。窓が必要ならその分もかかってきますから、そう考えると決して安くはありませんが・・・
それでもおすすめなんですよ。
男性用小便器のデメリット
男性用小便器の良いところばかりを書いてきましたが、デメリットがないわけではありません。
便器の形状に難があるのです。
男性用小便器は縦長です。
縦長ですから、水を上から流すと一気に流れてしまうのです。
すなわち、汚れが取れにくいのです。そして、水の流れも癖があるというか、決まったルートしか流れませんので、便器全体に水が流れるわけではありません。
そのため、どうしても水の流れの悪い部分が汚れがちなのです。
小便は便器の真ん中を狙うというのが基本だと思いますので、その部分というのは水が流れるようにできていますが、当然ながら小便は便器内で飛び跳ねますので、脇の方にも飛び散ります。
問題なのがその飛び散った箇所に水があまり流れない、もしくは全く流れないのです。
となると、その箇所に飛んだ小便は放置すると乾いて固まることになるのです。
こればかりはどうしようもないです。
大便器でも同様のことが発生しているはずで、大便器の場合、その飛び散った先が便器の外の可能性も高いのです。
小便器は横からガードされているので、便器の外への飛び散りは少ないように思います。
また、水が流れる箇所にしても完全に放置で大丈夫かというとそうでもありません。
たぶん、水より小便の方が粘度が高めなのだと思うのですが、そのため水を一気に流しても便器内に生き残る小便がいるような気がします。(ーー;)
ですから、便器自体の掃除はある程度はこまめにする必要があるのです。
これを面倒臭いと考えるのか、仕方ないと考えるのか・・・特に夏場はこまめに掃除しておかないと悪臭のもととなります。
小便器の形状にもいろいろあるので、形状によってはある程度解決する話なのかもしれません。
いずれにしても、こまめな掃除が不可欠なのです。
ですから、理想的には小便器の近くに掃除用の水道があった方がいいかもしれません。
極端な話、横に水道があれば、ホースで水をじゃ~~とかければ解決です。これを毎日最低1回位すればまあまあ何とかなるのかな?
我が家では上記のようなペットボトルで加圧した水を噴射するのを使って、時々掃除しています。
これをすると全然違います。
はっきり言って面倒ですが・・・
こんなことをするくらいなら、小便器はなくてもいいか・・・という声が聞こえてきそうです。
でも、男としては小便器はとてもありがたいのですが・・・
男性用小便器で家全体のトレイが清潔に保てるのです!
小便が便器の外に飛び散るという話の続きですが、我家のような小さい個室にするのなら、壁はクロス張りではなくて拭き掃除がしやすい壁にしておいた方が無難です。
実際にはほとんど拭き掃除をする必要は感じませんが、全くないわけでもありません。特に最初の頃は、子供も使い方・扱い方が分かっていませんから、汚してしまう可能性があります。
そういう失敗は日に日に改善されていくのですが、新築早々汚されて、さらにその跡が残るようだとがっかりしますから、予算的に何とかなるのなら拭き掃除しやすくしておくことをおすすめします。
その分、通常の洋式便器の方は、小便が飛び散る可能性が大幅に減りますからクロス張りでも大丈夫かもしれません。
何度も書きますが、この男子便所を作ったおかげでトイレの汚れ方が全く違います。
掃除の頻度が減ったとか、掃除が楽だとかいう以前の話で家全体のトイレが清潔なのです。
というわけで、新築注文住宅を建てるなら男性用小便器を絶対におすすめしたいという話でした。
本当に本当におすすめです。