対面式キッチンの反対側にカウンターをつけて、ちょっとしたバー気分を盛り上げよう!ということでキッチンカウンターを付けることを検討した我家です。

しかし、このキッチンカウンターというのは思いのほか難しい代物なのです。

考えれば考えるほど、正解はなさそうで、つまりはどこを諦めるかというのが問題になってきます。

問題になるのが、高さ、奥行、そして、開放感です。

キッチンカウンターの奥行が短いと食事には不向き

キッチンカウンターの奥行の問題です。

賃貸などの対面キッチンについているカウンターというとせいぜい奥行30cmくらいのカウンターなのですが、30cmというとA4の縦の長さです。

A4の紙を縦に置いて眺めて見て欲しいのですが、結構短いです。

30cmの奥行だと、置物を置いたり、ちょっとした家電なら置けるかもしれませんが、食事をしたり、勉強をしたりするのはなかなか大変です。

朝食で、お皿1枚とコーヒーカップ程度なら置けなくはないですがギリギリな感じで狭苦しいように思います。

それに、30cmの奥行ですから当然ながら足元も30cmの奥行しかありませんので、椅子を置いて座ると脚が壁に当たる、椅子をしっかりひけない、など座りにくさも出てくるのです。

もし、食事をすることを前提にするのなら、奥行40cmは最低でも欲しいところです。

もし、子供が勉強をすることを考えるのであれば奥行50cmほど欲しいです。

ノートは通常B5サイズが多いのでノートだけを置くのなら30cmでも十分ですが、例えばノートの上に教科書を置いて、それを見ながら書くとなると50cmくらいは欲しいものです。

とはいえ、50cmとなると、かなり飛び出しが大きく、もしかするとカウンターの手前に脚をつける必要性が出てきます。

カウンターに脚があると見た目的にも微妙ですし、何より邪魔です。そもそも50cmの突き出しはかなり大きい印象は否めません。

こういうことを色々話し合った結果、我家は42cmとなりました。何故40cmではなくて42cmになったのかは謎です。一応40cmくらいで・・・ということで大工さんに造作してもらったように思うのですが、木の大きさなどの理由だと思うのですが、実測で42cmとなっていました。

食事にも勉強にも最適なキッチンカウンターの奥行!

では、その奥行42cmのキッチンカウンターの使い勝手はどうかという所ですね。

まず、食事ですが、そんなに圧迫感もありませんし、奥行としては十分な印象です。喫茶店や飲み屋のカウンターの奥行もこのくらいなのかな?というくらいしっくりくる奥行です。

小学生の子供が時々このキッチンカウンターに座って宿題をしていますが、特に狭いという様子は見受けられません。

確かに、ノートの上に教科書を置くことはできませんが、でも立て掛けることはできるのです。奥行が足らないことで逆に使い勝手が上がっている気がします。

また、物置スペースとしてですが、我家では無印良品のコーヒーメーカーがあるのですが、これが意外に大きくてキッチン内に置けなかったので、カウンター上にやってきたのですが、これがまた、すっぽりと収まっています。

42cmの奥行ですが、一応カウンター支える部分は必要でしたので、写真にあるように3つ支えが付いています。付いていますが、床にまでは伸びてないのでさほどの圧迫感はありません。さすがに真ん中の支えは若干邪魔だったりしますが・・・もう少し引っ込めたら、例えば奥行30cmくらいなら不要だと言われたように思います。

椅子に座った時の足元ですが、特に狭いと言う印象もありませんので、40cmはなかなかいいんじゃないかと思います。

結論。キッチンカウンターの奥行は40cmほどがおすすめです!

キッチンカウンターの高さは105cmが基本

上記の写真に写っているカウンター下の椅子は、普通の高さより低いものですが、カウンター用の椅子は、通常の椅子より座面が高めになっていますね。

そして、その座面の高さは、だいたいどの椅子でも似たり寄ったりなのですが、それはカウンターの高さも概ね決まっているからなのです。

その高さというのが、105cm前後です。±5cm程度でしょうか。

だいたい、その位が基本のようです。立った状態で肘をついたりするのにちょうどいい高さです。

普通の椅子を置こうとすると、カウンターの高さが70cmくらいでないといけません。

そうすると、カウンター奥の立ち上げの部分をものすごく高くするか、若しくはキッチン側の床を下げる必要があるのです。

キッチン側を下げると、キッチンに立っている人と、ダイニングで座っている人の目線が合うというメリットはありますが、30cmも下げるとなると、様々な弊害があります。

まずキッチンの床を下げることができるのか?できないのか?ということも出てくるでしょう。

キッチンの床を下げることができたとしても階段が必要です。キッチンからはダイニング側に料理を運んだり、逆に洗い物を持っていったりと物を持って歩く頻度が高い場所です。そこに階段をつけると言うことは、何かとリスクが高いように思います。

こういうことを考えると、子供がいたり、老人がいる家庭には不向きと言わざるを得ません。要するにかなり限られた人だけに許される選択だということになりそうです。

キッチンとダイニングの床を同じ高さにした場合のキッチンカウンターの高さ

カリモクのカウンターチェア

というわけで、キッチンとダイニングの床を同じ高さにすることにしましょう。

この状態で、通常の椅子を使える高さにキッチンカウンターの高さを下げるとしましょう。写真のカウンター部分が35cm下がるイメージです。

カウンター側に座った状態でキッチン側を見るとほとんど壁です。

私も本当は70cmの高さにカウンターをしたかったのですが、大工さんに目の前に壁がそそり立ちますよ!と言われてやめました。

想像しただけで圧迫感がありますね。もはや、キッチン側がほとんど見えず、キッチン側と物のやりとりもまずできず、キッチンカウンターとして機能するとは思えません。

なので、105cmにしました。110cmや100cmにしなかったのは大して意味は無いのですが、私も妻も170cm前後の身長で標準的な体格ですから、キッチンカウンターもその位でちょうどいいだろうということで標準的な高さを選択したに過ぎません。

なお、キッチンカウンター用の椅子ですが、我家はカリモクのカウンターチェアを買いましたが、カウンターチェアの脚の長さは調整して貰えるものはよくあります。

価格もそんなに高くなるわけではなかったように記憶していますので、椅子の高さは心配しなくても大丈夫です。そうはいっても10cm以上も長くなるとなると高くなるかもしれませんが、多少の上下は安価で調整して貰えるので心配ないと思います。

結論。キッチンカウンターの高さは105cmほどがおすすめです!

キッチンカウンターの開放感は収納やキッチン側との相談

最後に、キッチンカウンターの開放感です。

先ほどのキッチンカウンターの高さの話でそそりだつ壁の部分です。

我家の場合は15cmほどなので、写真のような感じで、至って普通な感じではないでしょうか。

本当は、その壁をなくしてしまいたかったのです。そのためには、壁の部分を下げるか、キッチンカウンターの高さを上げるかの2択ですね。

キッチンカウンターの高さを上げると120cmの高さになるのですが、これも大工さんが、ちょっと高すぎますよ・・・ということでした。

例えば、立ったままカウンターにもたれかかって・・・ドラマに出てくるような格好というか、立ち飲み屋の風景というか・・・そんなことをしようとすると、やっぱり105cm前後がよくて、120cmだと難しいようです。なにより、普段横を歩いたりするときに目障り・・・ということで、カウンターを上げるのは却下。

 

では、キッチン側を下げるというのは・・・

キッチン側には妻が熱望している収納がありまして、これをつけなければ可能なのです。

しかしですね、その収納を無くしたとしても、シンク周りには洗剤やらスポンジやら、調味料などを置く場所は必要です。そうすると、むき出しのままで置かれることになるわけです。

マメな人なら綺麗に片づけたりするのでしょうが、我家の場合はそんなことはありえないわけで・・・ましてやシンクに洗い物がてんこ盛り状態になるのは目に見えてるわけです。

アイランドキッチンを却下した理由そのままです。

開放感=汚さ全開、それは嫌だ・・・と言うことでキッチン側の収納をつけた壁付のキッチンカウンターにしました。

結果、写真のようなキッチンカウンターになったのです。

上述しましたが、壁があることで教科書を立てかけることもできますから、結果的には大満足なキッチンカウンターになったと思っています。

 

こんな感じで、キッチンカウンターをつけた我家です。コーヒーメーカーや時計置き場にはなっていますが、それ以外はなるべく置かないようにしていますので、一応、食事をしたり勉強をしたりと言うことは可能です。

でも、実際にはあまり座ることはありません。(^_^;

予想通りですが・・・小学生の二男がママと話ながら時々勉強したり食事をしたりする程度です。

私が座ると圧迫感があるということで目障り呼ばわりされるので、私が座ることはほとんどありません。というわけで、大して役には立たないのですが、二男の勉強スペースとしては悪くなかったかなとも思っていますので、いらなかったかな?とか失敗した感じは全くありません。

逆に、絶対おすすめというわけでもありません・・・

そして、3年の年月が過ぎ・・・カウンターは案の定、物置と化しております。(ーー;)

時々一掃しますが、すぐに物置になってしまいます。(´Д`) =3 ハゥー

それと、このキッチン側の収納はとても使い勝手はいいらしいのですが、やはり、その高さ分だけ開放感がなくなっていますね。

実用性を取るか、見た目を取るか、なかなかこのトレードオフは悩ましいところです。

もし、もう一度、家を建てるのならもう少し開放感が欲しいと私は思っていますが、妻は今のキッチンでいいらしいです。

更新日:2022/02/16 10:34:02

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