窓は沢山あればあるほど、部屋が明るくなりますから、なるべくなら沢山つけたいところです。

しかし、窓は高価です。とても高価です。窓を増やせば増やすほど、家の価格は上がっていきます。

しかも、窓をつけるということは防犯的に弱くなっていきます。そして、窓ばかりで壁がないと家具を置く場所がない。エアコンをつける壁がない。さらに、外から丸見え。

窓は冬になると結露になります。機密性の高い家ほど結露になる可能性が高まります。結露にならないような窓をつけると更に高価になっていきます。とはいえどんなに高価な窓をつけたところで結露になるようですが・・・

このように、窓を考えることは、とても奥深いのです。

ちなみに我家を建てたときには、今書いたことの半分くらいしか考えていませんでしたが・・・

窓を取り付ける高さ

窓って、どの位の高さにつけるのがいいのでしょうねぇ。

我が家がお願いした工務店の社長は、2mの高さで上辺を揃えることが多いようなことをおっしゃってました。

とはいえ、マンションのリビングの窓なんかを見ていると、天井ギリギリの高さまで窓があったりしますね。

下辺を揃えるよりは上辺を揃える方が、綺麗に仕上がるのだと思います。

 

エアコンと窓の関係

窓の高さなんて、本当はどうでもいいんですけど問題はエアコンなんです。

窓の上にエアコンをつけたいケースって時々ありますよね。

窓というと、部屋の中心にあることも多いですから、その上にエアコンをつけれればエアコンの位置としてはベストでしょう。

ところが、エアコンをつけられるほどのスペースが空いているかというと、なかなか厳しいものがあります。

上述したように、2mに窓の上辺があるとすると、天井まで300~500mm程度空いていることがあります。

エアコンの高さというと、300mm程度でしょうから、頑張れば入るのかな?無理かな?という感じでしょうか。

通常エアコンの上部、下部にそれなりのスペースが必要ですから、最低でも400mmは欲しいですね。

しかも、カーテンレールがある場合などは、吐き出し口がカーテンレールと干渉すると言うこともありそうです。

さらに、エアコンの穴を空ける必要がありますが、それが構造体にかからないようにも検討する必要があります。筋交いがあったりすると、結構厳しいですよね。

このように、窓の上にエアコンをつけようとすると色々と問題がありますので、新築の場合は、意図的に、窓を下げたり、サイズを小さくするなどして、壁を空けてもらうようにしておいた方がいいのです。

ではどの位のスペースが欲しいかというと余裕を見て500mmくらいでしょうか。カーテンレールが2本ある場合は、更に余裕が欲しいでしょうが、現実的には難しいですよね。天井の高さ2500mmとしても2000mmの位置に窓を持ってくると、500mmですから、後は窓の位置を下げるしかありません。となると、壁の上下真ん中当たりに窓が来たりしますね。

我が家の場合は、1Fの天井高は2300mmとかなり低めです。そこに500mm空けようとすると、1800mmが上端になります。そして、下端を700mmまで下げれば、窓の高さを1100mmは確保できます。

床から1000mmくらいにしたければ、700mmか900mmの高さの窓と言うことになりますね。

窓のサイズと数と、家具

窓は大きければ大きいほど気持ちいいものです。ただし、都会の場合は人目も気にしないといけません

大きな窓はつけたものの、人目を気にしてずっとカーテンをしてたんじゃ窓の意味がありません

大袈裟な話、カーテンの締めた窓は泥棒の為の入り口のようなものですよ。

そんなわけで、私は可能ならば、中庭のある家を建てたかったのです。中庭に面した面は大きな窓にして最高の採光をして、しかも夜になっても一切カーテンを閉める必要のない家にしたかったのですが、中庭にするにはそれなりに敷地の広さが必要なもので、しかも若干無駄なスペースが増えてしまうのでどうしてもコストが上がってしまうこともあり、残念しました。

中庭のいいところは、中庭から採光できるので、外壁に窓をつけなくても何とかなってしまうところです。もちろん、風の流れを考えれば最低限の窓は必要なのですが、人目や防犯面を考えればかなり効果的なのではないかと思うのです。

それで、窓がないと、防犯面でいいのは言うまでもありませんが、加えて、様々なメリットがあります。

まず、窓があると家具を置きにくい。実は我家も窓を比較的多めにとってしまったために家具を置く場所があまりないのです。かといって、窓がないと暗いですし、この辺はなかなか難しい所です。

もう一つは防火面です。

防火地域とか準防火地域ですと、条件にもよりますが、耐火ガラスの窓にしないといけなくなります。

耐火ガラスだと実は防犯面でやや難があります。

そのため、あ~したい、こーしたいというのができなくなってしまうのです。
なるべくなら防火窓でない方が望ましいのです。

中庭に面した窓ですと、敷地の広さにもよりますが防火窓にしなくてもいい可能性が高まります。そうなれば、防犯性を高めるか、コスト重視の窓にするかという選択の余地が色々出てくるのです。

こういう面でも中庭にしたかったのですが・・・さすがにちょっと難しかったです。

更新日:2018/10/06 22:41:35

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